人が集まる市役所を目指すか、誰も来ない市役所を目指すか

現在、交野市で老朽化が進む市役所や青年の家などの公共施設の再配置に向けて議論が進んでいる。2017年3月には公共施設等総合管理計画を定め、2018年4月には臨時組織として公共施設等再配置準備室を立ち上げ、同年8月からは市民が参加して公共施設の再配置ワークショップを開催、現在まで2回開催されていて、私はいずれも傍聴した。かねてから、公共施設の再配置には市民参加のワークショップを開催し、広く意見を聞いてほしいとお願いしていただけに、関係各位と参加される市民のご努力に心から感謝する。

公共施設再配置のワークショップは、摂南大学の先生にファシリテーションしていただき、グループワークを通じて市民の公共施設再編の案を作っていく形式で進んでいる。先生のファシリテーションと市民の方には全く不満はないのだが、私が気になったのは、第1回で市の事務局が長々と公共施設等総合管理計画と、市が持っている再編の方向性を説明したこと、第2回でも市が目指す方向を説明したことである。これでは、せっかくのワークショップで市民の自由な意見が出るのを阻害する恐れがある。そして、市が指し示す方向は「防災拠点・地域活動拠点の形成を目指す」としており、現在の市役所本庁舎、別館、第二別館及び青年の家を集約した施設の新設を具体例で挙げている。

しかし、私は、市がイメージするような市民が集う集約施設の新設には全く賛成できない。理由は3つある。第一に、市民がそれを望んでいないこと。第二に、必要な施設の規模やスペックが誰にも想定できないこと。第三に、市の財政がそれを許さないことである。

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閉鎖的な状況で権威者の指示があると、人は残酷になることが証明されている

日大悪質タックル事件の選手会見は、どうしてもミルグラム実験を思い出させる。ミルグラム実験は閉鎖的な状況における権威者の指示に従う人間の心理状況を実験したもの。50年近くに渡って何度も再現できた社会心理学を代表する模範となる実験で、概要は次の通り。

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NHKスペシャル 縮小日本の衝撃 労働力激減 そのとき何が

交野の人口は2045年に55,000人と推計されていて、高齢化率は42%となります。番組ではちょうど同じ高齢化率に既になっている岡山県美作市を紹介。美作市ではベトナム建国の英雄ホーチミン像をたて、ベトナム人の受入こそ生き残る道、外国人3000人構想を立てていました。

私自身は外国人受入を必ずしも否定しませんが、「自治体生き残り」のために外国人を入れようというのは本末転倒なのではないかと考えます。自治体じゃなくて住民が先にあるのではないでしょうか。

http://www6.nhk.or.jp/special/sp/detail/index.html?aid=20180520


メモ

ここ20年での生産年齢人口 -1000万人

労働力を補う「高齢者」「外国人」

2050年の人口ピラミッドは「棺桶型」世界は日本がこの難局を乗り切れるか注視している。

岡山県美作市、高齢化率40%。すでに人口ピラミッドは棺桶型
去年労働力不足を補うために、ホーチミンの銅像を設立。ベトナム人を呼び込むため。
3月の市長選挙「外国からの労働力受入こそ生き残る道」外国人3000人受入構想。現在は200人。

介護人材38万人不足(2025年) 美作市では現実。介護事業者の撤退やサービス縮小。
老老介護。82人中16人が高齢者。トラブルも。高齢スタッフがいなくなった→帰宅してた。物忘れ。

日本の労働者に占める高齢者の割合は12%、過去最高
シルバー人材センター。仕事の内容が様変わりし、派遣労働が増えている。
シルバー人材センターにアンケート「若者がやりたがらない3Kの仕事が多い」「暴言を言われた」
高齢者も現役世代と同等の働きを求められている。
シルバー人材センターも人材難。国は派遣を進めろというが、現場はそこまでキャパがない。

外国人をうけいれるために外国人寮整備。

ところが、ベトナムでも人材争奪戦。賃金が安く勤勉なベトナム人に殺到。韓国、ルーマニア。台湾が最大で年間67000人。なぜ台湾?「台湾のほうが近くて手続きが簡単」「日本は長期間勉強が必要」

台湾「労働者」12年、転職可。 日本「技能実習生」5年、転職不可。
台湾は26年前から「棺桶型」(日本から10年おくれ)に備えて外国人労働者を受け入れ強化。
台湾のベトナム人のうち1/3は介護分野。日本では日本語の試験。台湾では語学力、技術は不問。
利用者は不安、コミュニケーションもうまくとれない。しかし、人材不足には変えられない。

美作市に戻る。外国人技能実習生の獲得を検討。しかし、思った以上にカネがかかる。5年しかいられないのに、日本語の習得にかかる費用がかかるので。「日本語がそれだけ必要とされるか?今の制度は疑問」

技能実習生の制度は無理が多い。地方「ワーキングビザに移行すべきとき。」

技能実習生への不正行為は300件。
先進国の日本でこんなことがあると思っていなかった。日本がこんなだと知っていたら来なかった。

日本はこれほどの高齢化していながら、移民を受け入れていない特異な国。
これまで作り上げてきた社会をどこまで変え、何を守るのか。縮小日本の現実

交野市の将来推計人口が発表されました

国立社会保障・人口問題研究所が「日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)」をまとめました。

それによりますと、交野市の2045年の推計人口は55,605人。2015年を100としたとき、72.7にまで落ち込みます。高齢化率は、2015年の26.3%から42.5%まで上昇し、5人に2人は65才となります。また、社会保障費が急増する75才以上の人口の割合も25%まで上がります。

高齢化率が上昇する一方で、15才未満のこどもの数は現在から半減し、5,765人となります。中学校は2校、小学校も4~5校で充分という規模です。

ずっと言われていることですが、これらは現実となります。しかし、暗い話ばかりでもありません。長生きはながらく人類にとって夢でした。人生100年時代の到来を福音とできるかどうかは、僕たちの世代にかかっていると思います。

決裁文書の書き換えを防ぐには

朝日新聞が森友問題に関して、財務省の公文書の内容が「契約当時とその後に国会議員らに提示したものとで違っている」と報じています。

https://www.asahi.com/articles/ASL325G3ZL32UTIL049.html
学校法人・森友学園(大阪市)との国有地取引をめぐり、財務省の公文書の内容が契約当時とその後に国会議員らに提示したものとで違っている問題で、朝日新聞が文書を確認したところ、2015年の貸し付け契約の際の決裁文書と、16年の売却契約の際の決裁文書が、いずれも違っていたことがわかった。ともに、学園との交渉経緯についての記述が消えていたり、別の内容に変わっていたりしていた。

決裁文書とは何?

行政の内部では「起案書」とか「決裁」と呼ばれる事が多い文書です。行政が意思決定をするとき必ず作成される文書です。民間の会社では「稟議書」とか「起案書」などと呼ばれていることが多いです。

決裁文書は、土地の売買など大きな事案についてだけでなく、市民に対して通知文を送るだけの軽微な事案でも必ず作られます。決裁文書が作られると起案者→係長→課長→部長→副市長→市長のように、順番に上席の職員がハンコを押していきます。決裁権者がハンコを押すことを「決裁がおりた」といい、意思決定がされたことになり、実際に契約が行われたり文書が発送されたりします。決裁権者は、軽微な起案だと課長で、土地の売買のように重い起案だと市長までです。細かく決まっています。

決裁文書は毎日大量に作られています。

書き換えは可能なの?

起案文書は、画像にあるような形式です。ハンコを押す欄が並んでますね。最初の1枚だけがこの形式で、この文書の下に「土地が必要な理由」「これまでの経過」「予算措置」「土地の売買契約書の案」などをホッチキスでとめます。多いときは100ページを超えることもあり、クリップでとめます。決裁が下りた後は、バインダーに入れて保存します。

以上のことからおわかりのように、書き換えはやろうと思えば可能です。決裁後でもホッチキスを外せばおしまいです。ハンコを押してあるのは表紙の一枚だけ、差し替えてしまえば証拠も残りません。書き換えは犯罪なのでやらないですが、やろうと思えばできることです。ちなみに、一度決裁が下りたあと、間違いが見つかったとき、普通は決裁を取り直します。

書き換えを防ぐには

書き換えを防ぐには決裁を電子化するのが現実的です。電子は改ざんされやすいと考えている人がいますが、実際は逆です。必ず改ざんの証拠が残るので改ざんしにくくなります。他にも検索が簡単になる、場所を取らないので部屋がスッキリする、永久に保存できる、火事や水害でも文書が守られるとメリットは多いです。

というわけで、電子決裁を導入している自治体が増えています。法で強制しても良いくらいです。電子決裁については平成28年度に私が質問でとりあげましたけど、現在まで導入されていません。

外国人に話しかけられても大丈夫になりたい

私は英会話ができません。私の頃は受験に英会話はなく、英語が読めて書ければ良かったので、なんとなく要領とテクニックで受験は乗り切りました。

大人になっても英会話を勉強することもなく、英会話できる人をかっこいいなと思いつつも、「そのうちスマホで済むになるだろ」と自分に言い聞かせていました。しかし、待てど暮らせど社会はスマホ済むようにならず、今に至ります。

そんな最近、やたらと外国人に道を聞かれます。なぜ私なんでしょうか?人選ミスです。英語をできそうに見えるのでしょうか?それともインバウンド外国人が増えている大阪では確率的に適正なんでしょうか?できれば他の人に話しかけて欲しい。

貧弱なボキャブラリーでたどたどしく答えるのですが、別れてしばらくは「ああ言えばよかった」「どこに行くかを確認すればよかった・・・ひょっとしたら阪急の駅のほうが便利だったんじゃないか」と悶々とします。

不幸にも私に話しかけた外国人も「日本人てあんな程度の英語力なのか」「あれで不自由しないのか?」と思うはず。違うんです、僕だけダメで、ペラペラの人はたくさんいます。

もうそろそろ、なんとなしなければならない時期にきています。先日、維新の馬場さんもこんなことをつぶやいていました。

そうです。2019年はラグビーワールドカップ。2020年は東京オリンピック、2021年はワールドゲームズ、2025年は大阪万博(見込み)。せめて日本の恥をこれ以上広げたくない。

というわけで、遅まきながら英会話をやろうと思います。ご一緒にどうですか?

 

交野市立認定こども園移管法人選定委員会条例の可決を受けて保護者の方にお伝えしたいこと

1月23日に招集された臨時議会において、交野市立認定こども園移管法人選定委員会条例が可決されました。この条例は12月議会で一度否決された後、選定委員会に参加できる保護者の代表者を1名から2名へ変更し、今回の議会で可決された経緯は、これまでお知らせしたとおりです。

あまだのみや幼児園の保護者の方にお願いしたいこと

選定委員会に参加される保護者の方は、初めてのことゆえ不安に思われているかもしれません。しかし、なにも難しく考える事はありません。これまであまだのみや幼児園に通われて、「ここ、もっとこうした方がいいんじゃないか」とか「こういうことできるんじゃないか」と思われたことが、きっとあると思います。そのような意見、視点を選定委員会に提供していただくことが、新しい園を良くしていきます。

そして、すぐに「自分の子どものためだけでなく、これから50年間のこども園はどうしていけばいいんだろう」とお考えになるはずです。皆さまのお子さんのお子さんが通われるこども園になるかもしれません。今の市立こども園を次のこども園に引き継ぐという視点だけでは足りません。「質の高い教育、保育を実現するため、どんな園が良いんだろう?」というそもそものところを考えてほしいのです。そう考えると参加できる保護者が1人というのは、あり得ない選択肢だったことがご理解できるかと思います。

選定委員会では、良い園にするために必要だと思われることは、ためらわず要求してください。例えば「他市の民営化した園を実際に見に行きたい」と事務局にお願いすれば、すぐに段取りしてくれるはずです。民営化した園の運営法人の園長さんや、もともと皆さまと同じ立場で選定委員会に関わっていたOB、OGの方にお話を聞いて「もっとこうしておけばよかったと思うことはありますか」などと聞いてみて下さい。きっと役に立つと思います。

新しいこども園の設計図をつくる作業はたぶん人生1度きりのとてもエキサイティングなものになるはずです。これほどクリエイティブな仕事はないと思います。全ての想いを実現できるわけではありません。しかし、これまでの経験と創意工夫と想像力で、次世代の交野のこどもたちのために素晴らしいこども園の設計図を創ってくださることを願っています。

「かたのし、たのし」vs「たのし、かたのし」

先日、こんなしょうもないことをツイートしました。

すると、しぇあぽんさんからこんなリプライがありました。

「かたのし、たのし」か「たのし、かたのし」か。難しい問題です。デザイナーをしている妻に聞くと「たのし、かたのし」でしょうとのこと。私は「かたのし、たのし」派。ムムム・・・これは白黒つけなければ!

ということで、投票機能でご意見を募集したところ、36人の方から回答がありました。結果は・・・

「たのし、かたのし」が優勢。ということで、来年は「たのし、かたのし」を流行らせたいと思います。

一般質問の作り方

12月議会がはじまりました。来週月曜に予定されている一般質問に向けて、質問を作成している真っ最中です。質問の作り方は人それぞれですが、私なりの質問の作り方はこうです。

1 テーマを決める

何個もバラバラに質問するのも良いのですが、私はテーマを1つ設定するようにしています。今回は「働き方改革」で行こうと思っています。なぜ12月議会に働き方改革なのか、理由はいろいろあるのですがここでは割愛します。

質問の構成は誰もが納得する結論をサポートする小テーマA→小テーマB→小テーマCについて質問して、小テーマ群を達成したら大テーマが達成されるよねという構成にします。

2 質問の構造を作る

「働き方改革」について、1人で掘り下げて考えます。「働き方改革って言われてるけど、それはなんだろうな。なぜ大事なんだろうか。」を考えると「市役所の業務は増えている」「背景には住民ニーズの多様化」「職員数は増やせるのか?」「人口は減っていく」「働かない職員と働く職員がいる」「ICTの発展がすごい」「市役所はICTを役立ててない」などのファクトに気づきます。

このままじゃパンクする。どうしよう?と考えると、「市役所を持続可能に運営するため、働き方を改革するのだ」という結論が思い浮かびます。「持続可能」とは何かなと考えると、次のような公式が思いつきます。

左辺(業務量)が多くなって、右辺が変わらないと、イコールが成り立たず持続可能ではないですよね。働き方改革を考えるときは「業務の改革」「生産性の向上」を考えれば、抜け漏れはなさそうだと気づきます。(実際は生産性の向上を2つに分割して、人事と情報化にしました。)

働き方改革というと「イクボス」などの流行語に飛びつきたくなりますが、それらは働き方改革の一部でしかないですよね。イクボスとは、長時間労働を是とする意識を改革することですが、それだけでは生産性はあがりません。単に「イクボス宣言をしてますか?」と質問しても仕方ないです。上のように考えると、抜け漏れを防げます。

ここまでできたら、質問はできたも同然です。「働き方改革」を達成するためには、「業務の改革」「人事の適正化」「ICTの活用」を達成すれば、いけますよね。達成しなければ、市役所は持ちませんよねという基本ラインを質問をしていきます。

大事なのは、質問という貴重な機会で、上のような考えを市役所側に伝えることです。何か感じれば何か動くかも、という期待をもってやっています。

ロジカルライティングのすすめ

市役所のホームページに、交野市立認定こども園民営化基本方針の内容を説明する次の文章がありました。

本市の幼児期の教育・保育施策については、質の高い幼児期の教育・保育、また更なる子育て施策の充実の実現に向け、民間事業者の持つ柔軟性や効率性を活かし、保育環境の改善等による待機児童の解消や多様なニーズに迅速かつ効率的に対応するため、老朽化が著しい公立認定こども園の建替え時期をふまえ、従来の公立の保育を継承していくことを基本として、市立認定こども園の3園のうち1園を民営化に移行し、公立だけでなく、民間を含めた全市的な教育・保育の質の向上を図るための方向性を示すもの

理解できますか?順番を入れ替えて、重複してる部分をすっきりさせてこう書き換えるとどうでしょうか?

「交野市立認定こども園民営化基本方針」は、交野市全体での教育・保育の質の向上への方向性を示すものです。
質の高い幼児期の教育・保育、子育て施策を実現するため、民間の柔軟性・効率性を活かします。そのために市立認定こども園3園のうち1園を民営化して、待機児童の解消と多様なニーズへの対応を目指します。
この方針は老朽化した建物の建替えを含み、従来の公立保育継承を基本とします。

公立保育継承をとるのか、民間の柔軟性・効率性をとるのかよくわからない部分は残りましたが、だいぶ良くなりました。


行政マンの基本は、課題を捉え、解決するために考え、それを正しく相手につたえることです。ロジカルライティングはメッセージをわかりやすく伝え説得するための強力なツールとなります。是非身に着けて、市民にメッセージをわかりやすく伝えてほしいと思います。私もがんばります。